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難易度=重要性とは言えない

私、どういうわけか久々に会う人によく「痩せた?」と言われます。

全然変わらないか、むしろ太っているのに。

おそらく、太っている印象が強くて、しばらく会わないとイメージの中で膨張していくのでしょう。

得しているのか損しているのか判断がつきかねますが、本題です。


今日は、パリティ、Vol. 25 No.11 2010-11, p. 35「ニュースダイジェスト」から。

「不均質な媒質中で回折を受けないビーム」について

内容は、ざっくり言えば、以下のようになります。

*****************************
・アキシコンレンズ(円錐レンズ)を使うと、ガウス分布のプロファイル(強度分布)をもった光ビームが、0次のベッセル関数に似た形状のプロファイルに変換される。

・ベッセルビームは障害物のまわりにおいてでさえ、ほとんど回折しない。

・最近、ベッセルビームが著しい回折を受けずに不均質な媒質中を伝搬できることが実験で示された。

・ヒトの新鮮皮膚の試料でも同様の結果が得られた。ベッセルビームは新しい生物顕微鏡観察法の基盤になるかもしれない。
*******************************

原典の論文を読んでいないし、実験に精通しているわけでもないのですが、この記事を見たときの印象は、「やった実験は大した難度ではないはずだけれど、でてきた結果は面白そうだ」という感じです。

アキシコンレンズというとすごく特別なもののように感じますが、要するに円錐形をしたガラスの物体だと思います。私もかつてちょっとだけ使ったことがあります。ガウス分布のプロファイルを持った光ビームというのは、要するにレーザービームのことでしょう。アキシコンレンズにレーザービームを通すと、ベッセルビームという優れものができるというのです。

「回折」は波に特有の「回り込む」性質です。レーザービームは平行にまっすぐに飛ぶように見えるけれども、実際には完全に平行ではなくて、少しずつ広がっていくのです。障害物があると、顕著に「回り込む」のです。こんな基本的な性質が、ビームのプロファイルによって変わるんですねえ。

しかも、この記事を見る限り、特別な人が超絶技巧を駆使して行ったようには思えません。誰にでもできるというと言い過ぎかもしれませんが、そう特別な技術とも思えません。もし簡単にできるのだとしたら、いろんな応用に使いやすくて、とても有用でしょうね。もちろん、超絶技巧を否定するわけではないですが。

研究って、実験の難易度・労力と評価が必ずしも一致するわけではないですからねえ。とても頑張ったはずなのに論文にならないこともあれば、ひょこっと論文が書けてしまうこともあるし。そんなものだと思うしかないですな。まあ、とりあえず思うことは、このネタの成果は確かにすばらしそうだ、ということです。

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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