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時計を持ち上げてみた

学会の休み時間に一人でたたずんでいたら、中年の男性が近寄ってきてあいさつしかけて、

「あ、すみません、人違いでした」と言われました。

「いえいえ、私似てる人が多いんです」と返しておきました。

神奈川県内だけで3人見つかっていますからねえ。

高校時代に「大和東高校のバトミントン部のキャプテンと親戚でしょう?」と聞かれたことを思い出しました。

平均的な日本人なのかなあと思いつつ、本題です。


今日はナショナルジオグラフィックニュース「地上の原子時計で相対性理論を確認」から。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20100924003&expand#title

相対性理論によると、時間の進み方が重力に依存していて、標高が高くなると時間の進み方が速くなるのですが、わずか高さ30 cmの差だけで生じる時間の進み方の違いを地上においた原子時計で観測したというのです。

ほとんどの方には標高の違いによる時間の進み方の変化が観測されたことが驚きかもしれませんが、これ自体はそれほど目新しいことではないと思います。宇宙空間にあるGPS衛星に搭載された原子時計の進み方が地上の時計と違うのははっきりしていますし、例えば高精度な原子時計を開発しているアメリカの研究所NISTと日本の産業技術総合研究所とでは標高が違うので、その分の時間の進み方のずれを補正してあげないと両者の時計の進み方が一致しないことは、もう何年も前から分かっていることだと思います。そういう意味では「地上の原子時計で相対性理論を確認」というタイトルには少し違和感を覚えますが、それにしてもわずか30 cmというのはさすがに凄い事だと思います。「注目すべきはむしろ、原子時計の驚異的な精度の方ではないか」というクレップナー氏のコメントは、確かにその通りだなあと思います。

しかも、「2つの原子時計のうち一方を約30センチ上へ持ち上げ」とあっさりと書かれていますが、そのへんの柱時計を持ち上げるのと訳が違いますからねえ。アルミニウム原子時計って、たしか非常によい真空を作って、その中に非常によく制御されたレーザーを照射して、さらにアルミニウムイオン一個だけを捕獲して使ったり、その他この程度ではとても語れないとんでもない技術のオンパレードだったと思います。詳しくはもっとちゃんとした論文を読まなきゃ分からないでしょうけど、想像を絶しますな。ただただ脱帽です。

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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