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価値が分かれば一人前?

この間、12月30日にNHKから紅白歌合戦に欠場者が出たから代わりに出てくれという電話が来た夢を見ました。

とりあえず間に合うように10分前に行ったら、怒られて、別の人が出て熱唱しておりました。

オチらしいオチはありませんが、本題です。


今日は、パリティ Vol. 25 No.7 2010-07, pp 4-12より。以下、タイトルと簡単な要旨のみ引用します。

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アハラノフ・ボーム効果:微妙なテーマの変奏

ヘルマン・バテラーン、外村彰 (江沢洋 訳)

力の場に触れなくても電子が電磁ポテンシャルから影響を受けるという、50年前に導入された考えは疑問とされ、多くの実験的検証やもともとの考えの拡張を生み出した。
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アハラノフ・ボーム効果(AB効果)という、有名な量子力学の現象に関する過去の研究と最近の進展について書かれた記事です。AB効果のそれなりの説明はウィキペディアに、もっとちゃんとした説明は他の専門書に譲るとして、AB効果について具体的な例を挙げると、理想的なソレノイドコイルのそばを電子が通過したとき電子の波の位相が変化する現象、ということでよろしいと思います。「理想的なソレノイドコイル」というのはコイルの中には磁場が励起されているけど、外側の磁場や電場が0であるコイルのことで、普通に考えれば磁場も電場もないところに電子が通っても何も起きませんが、実は電子の波の位相に変化がおきて、例えば本来波の山が来るはずなのに谷が来てしまう、といったことが起きるというのです。

私自身、別にAB効果を研究しているわけではないですが、割とよく耳にする話で、物理において非常に重要な現象なのでしょう。こういう曖昧な言い方をするのは、面白い現象とは思うけど、どこまで重要なのかをおそらくあまり理解していないからです。こういう現象の面白さを、どこかの本に書いてあったこと丸写しじゃなくて、自分の言葉で説明できる人は物理学を本当の意味で理解しているんだと思うし、もっとすごい人はその人しか知らない価値を見出したりするのでしょう。私はその域まではなかなか達しませんね。

このAB効果を実証したのが著者の一人である外村先生です。それまでは、どうしても磁場が漏れてしまって、電子の位相のずれがAB効果によるのか漏れた磁場の影響なのかがはっきりしなかったようですが、ドーナツ型の磁石を超電導性のニオブで包むことによって磁場の漏れを完全に止め、AB効果を実証したのだそうです。

これで完全に解決してやることがなくなったのかというと、決してそんなことはないようで、磁場ではなく電気的なAB効果とか、磁場的および電気的AB効果は双対的であると予測されているとか、いろいろあるようです。その辺が本文のテーマですが、難しすぎてどう説明してよいやら分からないので止めておきます。

ちなみに、Thomson Reutersという所がやっているノーベル賞予想では、2009年にアハラノフさんの名前がリストアップされています。(http://science.thomsonreuters.com/nobel/)あまり当たってないように思いますが、有力候補の一人であることは間違いないでしょう。外村さんの同時受賞というのも期待したくなります。

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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