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会議が無駄ならやめればいい

昨日はドイツが負けて朝からションボリしてました。

しかも、アメトーークを観たあとに妻曰く、

「レーザーラモンRGと笑いの種類が似ている」

…これからも懸命に生きていこうと思います。

さて、本題です。


今日は、RFワールド、No. 10, pp.123-128, 「Sパラメータの父、黒川兼行氏独占インタビュー」から。

マイクロ波の分野への貢献によって、昨年"IEEE MTT-S 2009 Career Award"を受賞された黒川氏のインタビューが掲載されています。当然、研究に関するお話が多いのですが、私の目に止まったのは科学技術に限らない「会議」に関するご意見です。以下、引用します。

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ベル研時代のエピソード「ベル研には会議がない」

 ベル研には合計14年いました。帰国してから、日米半導体摩擦緩和のため奔走しながら日本を見ると、すでに理工系では「分数のできない大学生」の問題が顕在化し始めていたにも拘わらず危機感がありません。それらを通じて、つくづく日本はダメだなあと思ったことがあります。なぜダメなのか?それは日本では物事を会議で決めるからダメなんだという結論にたどり着きました。
 議決を伴う大切な会議では、出席者を主催者が決めてしまい、違う考えの人を排除する傾向があります。あらかじめ同じような考えの人を集めて議決をするので、主催者の思惑通りの結論が導き出されてしまいがちです。
 ベル研では会議をしませんでした。全部、書面でやり取りするのです。"Memorandum for record"と"Memorandom for file"の2通りがあって、何か考えたら書面にしてタイプしてもらい自分の近くの人に読んでもらいます。次にそれを修正しタイプしてもらいファイルに保存します。ファイルされた書類は、ベル研の関係者なら誰でも読むことができます。そしてdistribution listにある人々のところへ配布されます。これがベル研の会議です。
 日本はそうじゃないでしょう?日時と場所、それに議題くらいはあらかじめ伝えられるかもしれません。出席者は招集者が決めます。そして出席者は何も準備もせずに会議に参加し、ワイワイ・ガヤガヤやって時間が来たら結果をださなきゃいけない。こんなことを繰り返していては国も組織もダメになって当然でしょう。
 これは"groupthinking"と呼ばれる現象で、欧米ではよく知られています。一人が冷静になって考えれば正しい結論を導き出せるはずなのに、集団で会議すると誤ってしまうのです。日本語では「集団思考」とか「集団的浅慮」と呼ぶようです。私は会議について10年くらい前に"Modeling human interactions"という論文にまとめて発表しています。
 会議がダメだといっているわけではありません。あらかじめ話しあう内容をきちんと文書に書いて配り、それについて一生懸命考えた人だけを集めれば良いのにと思うのです。
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特に、私が勝手にアンダーラインをつけた部分なんて、「おっしゃるとおりです」と心底思いました。

「ベル研」というのはアメリカのベル研究所のことです。最近は方針が応用よりに変わってしまったようですが、かつてはノーベル賞受賞者を多数輩出するなど世界最高の研究所の一つでした。そこでは、会議がなかったということです。

正しい答えを導こうと思ったら、じっくり考え、調べる必要があります。一生懸命調べて考えてから発言する熟考派が、瞬発力とハッタリが得意な人に負けてしまう(負けたように見える)というのは往々にしてあるものです。しかも、科学技術の世界だろうが出世するのはだいたい後者のような気が…。会議そのものに問題があるということですか、なるほど。

政治の世界で思うところでは、事業仕分けはそもそも会議と呼べるかという問題がありますし、有識者会議というのもよく分からないです。何年か前のことでよく覚えていませんが、年金の記入漏れか何かの処理が何ヶ月で終わるかを有識者会議で議論して、何とかなるという結論になっていたと思いますが、こんな事が解る人っていったい何の専門家なのでしょうか。この問題って結局解決したんでしたっけ?解決していればいいですけど。

私はどちらかというと熟考派ですね。こういう記事を読むと、分かっている人は分かっているなあと、少し気持ちが救われます。

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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