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アンチ巨人じゃあるまいし

FCバイエルン・ミュンヘンがチャンピオンズリーグで勝ち残っております。

ミュンヘンに住んでいたことのある私としては、嬉しい限りです。

インテル対バルサが事実上の決勝戦とか言っちゃいけません。(私も正直そう思いますが。)

最近毎日バイエルン・ミュンヘンのマスコット熊(プロフィールの写真の一番奥)を叱咤激励しております。

この思いよ地球の裏側まで届け、と思いつつ、本題です。


今日は、Applied Physics B 60, pp.77-84 (1995)より。以下、論文としては面白い要旨の一部とまとめの一部を和訳してみます。正直適当なので、正しくは原文をあたって下さい。

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アンチ光子

W.E. Lamb Jr.

要旨:著者が1926年から始まった"光子"という言葉の使用を好きではないのは、この論文の題名から明らかであるはずだ。私の見方では、光子のようなものはない。誤解や歴史的なアクシデントのみが物理学者や光学科学者の間の人気を生み出した。言葉が短くて使い易いことは認める。その使用にはまた常習性がある。同様に、人々は何も無い空間を言い表すために"エーテル"または"真空"ということが便利であることを知っているかもしれない、たとえそんなものが存在しなかったとしても。"光子"に対しては"放射"や"光"といった、"フォトニクス"に対しては"光学"や"量子光学"といったとても良い代わりの言葉がある。…

まとめ:"光子"という言葉、そしてもうそろそろ一世紀にもなってしまう悪い概念の使用をもうやめるべき時だ。…
放射を粒子という観点で話すことは、"You know"や"I mean"といったフレーズを使うようなものだ。チャーリー・ブラウンの友達にとっての、安心毛布のようなものかもしれない。
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光子というのは何回か前のエントリーでも書きましたが、光の粒子のことです。高校の物理の教科書には出てきたと記憶します。しかし、この御方は、光子なんてものはないと言うんです。しかも、1995年ですから、割と最近で、光子という言葉が物理の世界で完全に定着しきってからずっと後です。しかも、著者はラムシフトの研究でノーベル賞を受賞したラム博士なんだから、驚きです。まあ、私のような小者がこんな事書いても、全く相手にされないでしょうけど。

ラム氏によると、光が粒子であると言ったのは、量子仮説のプランクでも、光電効果のアインシュタインでもなく、Lewis(ルイスと読むのでしょうか?)なのだそうです。自分がどう教わったのか記憶にないですが、私の認識とはかなり違っています。だいたい知りませんもん、Lewisって人を。

現状をみると、光子の使用を止めるどころか、むしろ加速しているような気がします。ラム氏は2年ほど前に亡くなってしまったようですが、天国でどう思われているんでしょうか。聞けるものなら聞いてみたいものです。

確かに、光が粒子であることを持ち出す必要がない場面で、「フォトン」(「光子」の英語訳)と言うことが、議論の中では多いです。大した理由はないと思うんですよね。ただなんとなくカッコいいって所だと思います。特に、「光子」と言わずに、「フォトン」というところがカッコいいんだと思います。意外とそんなもんだと思います。ちなみに、私は今まで特に意識したことが無いですが、普通に「光」と呼ぶ方が多いと思います。偉大なるラム氏と好みが合ってよかったです。

ちなみに、まとめの最後のチャーリーブラウンのマンガの話を知らなかったのですが、友達に、ライナス君という子がいて安心毛布を持っていないといられない、安心出来ないのだそうです。

こんな気の利いた例えを論文に書けるのは、ノーベル賞を取ってこそなんだろうなあ‥

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光子っていらない子?

光子(フォトン)なんていらない?! 物理学の上で「アンチフォトン」という考え方があるそうです。 それを唱えているのは、ノーベル物理学賞受賞者のウィリス・ラムという人 >> wikipedia:ウィリス・ラム 「ラムシフト」に名を留めています >> wikipedia:

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プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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