スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

音楽と物理の関係

バンクーバーオリンピックが始まりましたね。

開会式の巨大クマには感動しました。世界一幸せなクマでしょう。

ちょっと羨ましいと思いつつ、本題です。

今日は、雑誌パリティ、Vol. 25 No.02 p.47, ニュースダイジェストから。以下引用します。

******************************************
気分で変わる発話の音楽性

にぎやかでテンポが速く、リズミカルな音楽を聴くと心が躍る。それは人間のふるまいを反映している--興奮しているとき、私たちは大声になり、また活動的になる。同様に、ゆっくりで落ち着いた静かな音楽は、落ち着いた状態にあるときの私たちのふるまいを模している。このような一致から、音楽がなぜ私たちにこのような効果を及ぼすのか説明がつくかもしれない。また長調の旋律は一般に幸せな印象をあたえるし、短調の旋律は悲しく聞こえる。しかし、このような調性がなぜ特定の感情的な効果を及ぼすのかは明らかではない。
 デューク大学の神経科学者パービス(Dale Purves)および彼が指導する大学院生ボウリング(Daniel Bowling)たちは最近、長調と短調の旋律の質もまた、話者の気分による人間のふるまい--とくに発話--を反映していると報告している。彼らの解析の1つでは、旋律がほのめかす音程(音の対)に焦点が当てられている。長調の旋律は長3度の音程を強調していて、2つの音の周波数比は約5:4になっている。短調の旋律は短3度が特徴となっていて、このとき周波数比は6:5である。このような2種類の音程が、発話の中でどのように気分を反映しているのだろうか?デューク大学の研究チームは20人の被験者に、単語や短い文章の一節を興奮したように読んだり、落ち着いた感じで読んだりしてもらった。そして彼らは、各母音にともなう声道共鳴の最も低い(そして強い)2つの周波数の比を解析した。その結果、興奮しているときの発話では落ち着いている時に比べてずっと、長3度の音程(比5:4)が短3度の音程(比6:5)より多く現れていた。音楽的にいえば、私たちの高揚は長調、失望は短調ということになる。(D. L. Bowling et al., J. Acoust. Soc. Am., in press.)
*******************************************

うーん。「興奮したように読ませる」「落ち着いた感じで読ませる」というのは、本当に興奮しているのか、落ち着いているのかよく分かりませんが、とにかく前者は長調、後者は短調の音程が多く現れていたということです。こういう研究をしている方もいるんですねえ。

言語によっても結果が異なりそうな気がします。イタリア語などは長調っぽいんじゃないかと勝手に思ってしまいます。もっというと、訛りでも変わってきそうです。話し言葉の周波数解析をすると県民性が分かるとか、面白いかもしれません。ものすごく短調だったら、ショックを受けそうですけど。

しかし周波数が5:4から6:5に変わるだけで音楽が明るくなったり、暗くなったりするんですから不思議なものですねえ。ちなみに、音楽用語や音の話は結構物理でよく使われることが多いです。例えば、2倍の周波数を1オクターブと呼んだりします。チューニングでは、2つの音のうなりによって音の高さのズレを確認しますが、光でも同じように2つの光を重ねてうなりを観測することで周波数の差を測ります。近づいてくる音源からの音の高さが高く聞こえるドップラー効果は光でも同様に存在します。これを利用して、レーザーで気体原子の速度をほぼ0にしてしまうテクニック(レーザー冷却)もあります。

気に入っていただけたら1クリックを
にほんブログ村 科学ブログへ


スポンサーサイト

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
気に入っていただけたら1クリックを
人気ブログランキングへ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。