競馬の騎手

昨日、布団を干したら、鳥のフンが付いていました。

気を取り直して、本題です。

初回ということで、「競馬」に関する軽い話題を。元ネタは、雑誌「パリティ」, Vol. 24 No.10, 2009-10の「ニュースダイジェスト」から。この欄では、ごく最近出てきた研究トピックをダイジェスト的に掲載しています。手っ取り早く最新情報を得るには良いと思います。以下、引用です。

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「競走馬が楽に走れるのは騎手のおかげ」

19世紀の末、競馬に根本的な革命がもたらされた。騎手は直立した楽な姿勢をとるのをやめ、今日の競馬場で目にするような前かがみのスタイルになった。このスタイルが広く受け入れられるようになった1910年にはすでに、レースのタイムは5%以上も短縮された。20世紀の最初の10年間に起こったこの進歩は、その後100年間のそれよりも大きかった。新しいスタイルでは空気抵抗が小さくなたためタイムが速くなったのではないかと考える人がいるかもしれないが、ロンドン大学、王立獣医大学のファウ(Thilo Pfau)たちは、現代の騎手の行う馬の疾駆に対応した動きの方がより重要な寄与をしているのではないかと示唆している。ロンドン大学のグループは騎手と馬の運動を測定し、レース中に騎手は垂直方向の動きをあまり受けていないことを見出した。騎乗中に激しく上下に脚を屈伸することで、馬の動きを吸収しているためである。つまり、馬は騎手の体重を支えているけれども、この荷物を上げ下げするための不要なエネルギーは消費していないというのである。しかも、馬の前進する速度は馬の駆けるサイクルを通じて変動する。馬が平均よりも速く動いているときには、騎手はよりゆっくり運動する。位相のずれた応答は、馬がよりスムーズでエネルギー効率のよい走りをするうえで役に立っているのかもしれない。(T. Pfau et al., Science 325, 289, 2009)
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要するに、大昔騎手が前かがみになると大幅にタイムが上がった。それは空気抵抗が減ったからというよりも、脚の屈伸がクッションの役割を果たしていることの方が大きいようだ、ということでしょう。

でも、良い騎手は頭が上下しないとか、競馬界では以前から言われているような気がするが...
私個人的にも、そりゃそうだろうな、って思いますけど。

とはいえ、科学的に騎手の動きを分析したというのは大きいでしょう。最後の、馬が速く動くと騎手の動きはゆっくりになるというのは意外でした。おそらく、騎手は直感的に感じて動いているんでしょうね。

そのうち、競馬新聞に各騎手の科学的分析なんかも載るようになるんでしょうか?

次回は、もっと本格的な物理らしいネタでいこうと思います。


さて、そろそろ食後のヨーグルトを食べねば。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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