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地球温暖化問題の基本に立ち返りたい

夫婦揃って一年目の結婚記念日を忘れておりました。

「今日が何の日か忘れたの?」みたいな妻でなくてよかったと思いつつ、本題です。

今日は雑誌パリティ, Vol. 24 N0.12 2009-12, pp.37-38, 「ニュースダイジェスト」から。以下、引用します。

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薄くなった北極の氷

北極海に浮かぶ海氷の面積は、季節とともに自然に大きくなったり小さくなったりしている。しかし近年、永年氷、つまり夏も融けずに残る氷の面積の減少は加速している。非線形的な傾向は明らかに、気候の温暖化に対する北極の応答を反映しているのだろう。アイスアルベド-海洋フィードバックのせいで、氷の面積が減少すると太陽放射の吸収が増加し、海洋の温度が上がって氷の融解が進み、氷の面積はさらに小さくなっていく。だが、氷の質量と熱容量の変化の定量的な詳細を知るためには、氷の面積を測定するだけでは十分ではない。
 クウォック(Ronald Kwok)とNASAおよびワシントン大学の共同研究者たちは今回、北極海盆全体のもっとも包括的なものと思われる氷の厚さの分布図を発表した。彼らが使用したライダーシステムは、NASAのICESatに搭載されているもので、海水面と氷盤の高さの違いを正確に見分けることができる。この"乾舷"を測定した後、クウォックたちはアルキメデスの原理を使って、氷の水中部分の体積を計算した。海氷は時間の経過とともにマイクロ波をより反射するようになるため、研究者たちは季節によって増減する若い氷と、1年中融けずにいる古い氷とを区別することもできる。ICESatにより5年以上かけて行われた調査によって、北極の氷は0.7 mほど薄くなり、年間通じて融けずに残っている氷は1.5*10^6 km^2---テキサス州の面積の2倍位以上---も減少したことが明らかになった。さらに、年間を通じて融けない氷の体積は57%も小さくなった---記録をとり始めてから初めて、季節性の氷の占める割合の方が大きくなったのである。(R. Kwok et al., J. Geophys. Res. 114, C07005, 2009, doi:10.1029/2009JC005312.)
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今世間の関心を集めている地球温暖化に関する話題です。普段暮らしていてなんとなく気温が上がってきているように感じますけど、実際に北極の氷は大量に溶けているんですねえ。原因はCO2などの温室効果ガスが増えたことのようですから、なんとかしてCO2排出量を削減せねば、となります。政府はエコポイントやらエコカー減税やら、CO2削減に力を入れてますし、科学技術予算も環境関連技術にかなり費やされているように思います

ただ、年間を通じて融けない氷の体積はすでに57%も小さくなっているわけですから、一昔前に言われていた、海面が上昇して海抜の低い地帯が海に沈むといったことは、そんなに気にする必要はなさそうです。考えてみれば、コップの水に浮かんだ氷が溶けても水面の高さは変わりませんものね。そもそも科学者が言い出したことなのかとか、いろいろ疑問がありますけど、まあ東京やニューヨークが海に沈まないことを素直に喜ぶことにしましょう。もっとも、私の考察が甘いだけかもしれませんから、正確に知りたい方は専門家の文献に当たってください。

しかし、もし海面上昇の心配がないのだとすれば、地球が温暖化すると何がいけないのか、まともに答えられる一般の方はどれだけいるのでしょうか?私程度では、大雨や干ばつなどの異常気象を生むとか、急激な気候の変化は農作物の栽培に影響するとか、そのくらいしか答えられませんし、客観的なデータを持ち合わせておりません。今やエコといえば話が通ってしまう感じですけど、あまりにも浸透しすぎて、いったいどこが問題なのか、実はほとんどの人がわかってないってことはないでしょうか?もう一度、マスコミなどが基本に立ち返って説明して頂けることを私自身も期待しております。

追記:
良く調べずに思ったことを書きましたが、地球温暖化によって海面が上昇するのは、北極や南極の氷が溶けるからではなく、陸上の氷河/氷床が融けて海に流れ出すことと、海水が温まって膨張することによるそうです(http://www-cger.nies.go.jp/qa/7/7-1/qa_7-1-j.htmlより)。失礼しました。しかし、一昔前にテレビで北極や南極の氷が融けるからと言っていたように思うのですが。私の憶測ですけど、多くの人が地球温暖化が問題となる理由の一つが海面上昇であることを知らず、その中でも大半の人は海面上昇の理由が北極や南極の氷が融けるからだと思っていて、上記のような理由だ知っているのはほんの一握りなんじゃないでしょうか?ましてや、どのくらいの海面上昇が予測されているのかを知っているのは、専門家か相当博学な方だけなんじゃないでしょうか?そんな状況でエコだエコだとみんなが言っている状況は、ある意味危険なんじゃないかと、自分の知識不足を棚にあげて思います。

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テーマ : 自然科学
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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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