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地球に似た星は見つかるのか?

今日はすばる望遠鏡のホームページに載っている記事について書こうと思っているのですが、トップページしかリンクを貼ってはいけないと注意書きがされております。いつもあまり深く考えずにリンクを貼っていますが、そういうものなのでしょうか?そもそも自ら公開しておきながらリンクを貼るなという理由が分からないのですが…

律儀に従わなくてもお咎めはないように思いますが、

http://www.naoj.org/Pressrelease/2009/12/03/j_index.html

とURLだけ記載しておいて、読者の皆様にアクセスしてもらえば、リンクを貼ったことにはならないんですよね?どうなんですかね、法律的には。私の考えでは個々の読者が勝手にアクセスしたことになるとおもうのですが。

これだから研究者は‥と言われそうですが、本題です。上記のURLより、題名と概要のみ引用します。

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すばる望遠鏡、太陽型星をめぐる惑星候補を直接撮像で発見 ~新装置HiCIAOで第二の太陽系探しを開始~

国立天文台、ドイツ・マックスプランク研究所などの研究者からなる研究チームが、すばる望遠鏡に搭載された新コロナグラフ撮像装置HiCIAOを用いて、太陽型星を周回する惑星候補天体を直接撮像により発見しました。発見されたのは木星質量の約10倍と推定される2つの惑星候補天体で、主星からの距離は、太陽系でいうと海王星と天王星の距離に相当します。その温度は摂氏約330度であり、これまでに太陽型星の周りで発見されてきた伴星に比べると非常に低温です。太陽型星の周りに、今回ほどはっきりとした惑星候補天体が写し出されたのは初めてのことです。我々の太陽系とよく似たサイズの惑星系において、木星よりも巨大な惑星候補が発見されたことは、現在の惑星系形成理論では説明が困難であり、今後の研究に大きなインパクトを与えるものです。この研究には、従来のコロナグラフを超える高い性能をもつHiCIAOと、大気による星像の乱れをリアルタイムで補正する補償光学装置の組み合わせが威力を発揮しました。すばる望遠鏡では、同装置を用いた太陽系外惑星の直接撮像探査を集中的に行うプロジェクトが今年10月から開始されており、太陽系に似た惑星系は普遍的かどうかが解明できると期待されます。

 この観測成果は、米国の天体物理学専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レター」に掲載予定(2009年11月5日受理済)です(論文筆頭者:C. タールマン)。
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太陽系以外の天体で、太陽と同じくらいの質量の恒星の周りを周回する惑星の候補を直接撮像したということです。ホームページの「本文」に詳細が記されていますが、「直接撮像」というのが重要なようです。私は専門外ですが、確かに難しい気がします。惑星はいわゆる光を発する星ではないはずですから。温度を持った物体からは何かしら電磁波がでるはずなので、それを観測するということなんでしょうけど、光り輝く恒星の周りを回っているわけですから、なんとか恒星の光を除去しないといけません。従来は、恒星の速度ふらつきを観測すること等によって惑星を「間接的に」観測していた場合がほとんどのようです。直接撮像した方が、実際に惑星の軌道や温度などの特性がダイレクトに得られますから、非常に大きな進歩なのだそうです。

ホームページにある程度一般向けの非常に詳細な説明があるので、私なんぞには出る幕はなさそうです。なので、以下はしょうもない感想と豆知識を述べていきます。この観測では、明るい恒星からの光を遮るためのコロナグラフ撮像装置HiCIAO(ハイチャオ)と、大気による星像の乱れをリアルタイムで補正する補償光学装置の組み合わせが非常に重要な役割を果たしているようです。ホームページの下の方の図5には、御丁寧にHiCIAOの写真が掲載されております。それを見た私の感想は、「意外に小さい」です。写真の縮尺がよく分からないですけど、ケーブルの太さなどから推察するに、1-2 m位のサイズじゃないでしょうか。すばる望遠鏡は主鏡の直径が約8 mもあるような巨大装置ですから、HiCIAOももっと大きな装置なんだろうと勝手に思っておりました。このなかに、いろんな技術が詰まっているんでしょうね。きっと光学部品が精密に位置調整されて並んでいるのでしょう。ミラーなどを固定するジグはどれを使うのが一番安定しているかとか、温度を一定に保つ工夫とか、振動を抑制する機器とか、いろいろ拘っているんだろうなあと想像してしまいます。実際の実験では、宇宙がどうなっているかとは関係のないことに知恵と労力を注いでいるんじゃないでしょうか。少なくとも私の経験からすると、実験ってそんなもんだと思います。

ホームページの一番下に、さりげなく動画がリンクされています。再生してみると、全国ネットのテレビで見かけるコンピューターグラフィックを見慣れた人には大したことないかもしれませんが、「研究所がこんなシャレた動画を作るとは」と私は驚いてしまいました。なんか羨ましいです。羨ましいといえば、成果の分かりやすさも羨ましいです。分野によっては一言では説明できないような成果も多いですから。この研究は、宇宙の中に地球のような星は他に存在するかという、誰もが興味を持つであろう研究にも関わっているようです。

それから、この研究はすばる望遠鏡を保有する国立天文台とドイツのマックスプランク天文学研究所の共同研究だそうです。本体のすばる望遠鏡も、HiCIAOも、補償光学装置も国立天文台の開発によるはずですから、いったいマックスプランク研究所は何をしたんだろうと思ってしまいますが、論文の筆頭著者はマックスプランク研究所の方のようです。おそらく、この文章からは読み取れない非常に重要な仕事があるのでしょう。実際に研究に関わってないと分からないことは色々あるものです。

ちなみに、マックスプランク研究所というのはちょっと独特です。さまざまな分野の基礎研究を行うドイツの研究所なのですが、一箇所に集約されていません。分野によってテンでバラバラな場所に分散しています。ですから、「マックスプランク研究所はどこですか?」と尋ねても、分野を言わないと答えようがありません。ドイツは研究拠点を集約しない方針のようです。確か、大学の入試もなく、入学資格さえ得られればどこの大学に行ってもよいシステムだったと思います。これが良いのか悪いのか、人それぞれ意見の分かれるところだと思います。

話が完全に脱線したところで、終わります。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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