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重力波は歌う その8

柔軟剤の詰め替え用を買って、洗濯機を回してから、空のボトルを捨ててしまった事に気づきました。
とりあえず、開封して1回だけ使い、今はガムテープで塞いでありますが、見るたびに悲しくなります。




さて本題です。
今日は「重力波は歌う」(ジャンナ・レヴィン著、田沢恭子・松井信彦訳、早川書房)の第11章(スカンクワークス)、第13章(藪の中)より。カルフォルニア工科大学(カルテク)の学務部長だったロフス・ヴォートさんが重力波観測所LIGOの統括責任者となってから退くまでの話が書かれています。

元々ヴォートさんは惑星探査機ボイジャーの主たる実験の1つ、宇宙線測定システム実験の責任者を務めるなど、大きなプロジェクトのリーダーを務めてきたようです。ただ、ボイジャーにしろ学務部長にしろ、ある意味辞めさせられているわけで、何かありそうな感じです。「問題解決に秀で、問題を起こす事に長けた人物」なんて書かれています。

本を読む限り、巨額予算を確保するべく国立科学財団やら議会やらを相手にして、私から見ると相当に尽力したように思えます。科学技術のバックグラウンドを持った上で政治的なことで駆け回ったわけだから、さすが、偉いポジションにいたというだけの、なかなか貴重な人なんじゃないかと思います。実際、予算はしっかり取っているわけですし。

しかし、プロジェクト内部の統率となると、何と言っても普通の人たちじゃないし、特にドレーヴァーさんなんて、他の科学者から見ても天才的過ぎて付いていけない人だったわけで、まあ、難しいですねえ。直感的なドレーヴァーさんのやり方がヴォートさんには非科学的に見えたようで、攻撃をし始めたようです。そのうち、ヴォートさんはドレーヴァーさんに理不尽としか思えない2つの規則を押し付けます。ドレーヴァーさんによれば、その1:ヴォートとドレーヴァーは同時に同じ部屋にいてはならない。その2:ドレーヴァーはコピー機や電話機などの備品を一切使用してはならない。これ、パワハラでしょう。そしてそのうち、ドレーヴァーさんはプロジェクトから外される事になります。

いやー、あるんですか、こんなことが。才能のある人を潰しにかかるとは。アメリカの科学の世界はこういう異才を大事にするシステムが出来上がっていると思いきや、結局は上司次第なんでしょうか。

「あの人一体何やったんですかね?」と言いたくなるような、いるんだかいないんだか分からない、何やっているのかよく分からないくらいのリーダーの方が、後になって、「今思うとあの人の時が一番良かったですよね」って事になるように、私は最近思っております。そういえば、「最高のリーダーは何もしない」というタイトルの本があり、タイトルに惹かれて読んでしまいました。1ページあたりの字数がやけに少ない今時の本ではありますが、紹介しておきます。

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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