スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

重力波は歌う その3

浅草の看板第2弾です。
----------
警告
大小便、不法投棄は犯罪です。・・・発見しだい警察通報の上、損害金を請求いたします。
----------
大小便って、犬や猫だと思いますが・・。いや、犬猫なら糞尿ですか。。。
面白い所です。

さて本題です。

今日は「重力波は歌う」(ジャンナ・レヴィン著、田沢恭子・松井信彦訳、早川書房)の第2章(雑音のない音楽)。重力波観測実験の初期段階から関わってきたマサチューセッツ工科大学(MIT)のライナー・ワイスさんの生い立ちから、プロトタイプとなる一辺1.5 mの干渉計を作った頃のことが書かれています。

幼い頃からオーディオが好きだったようで、ニューヨークのブルックリンのパラマウントシアターで処分されたスピーカーを手に入れて、自作の回路を使って素晴らしい音を響かせていたそうです。重力波を「音」だとすれば、すごく繋がっていると、まあ、言えるんでしょうね。

そのほか、子どもの頃ドイツからチェコスロバキア、さらにはアメリカに逃げてきた話とか、大学を退学して女を追いかけて、失恋したのをきっかけに物理研究を始めたとか、いろいろ書いてあります。その中で私があえて着目したのは、一般相対性理論のことなど分からないのに、それを教えていたという部分です。

MITで教授になった頃、MITには一般相対性理論が多少はわかっているはずだと思われていたが、実はほとんど分かっていなくて、分かったふりをして相対論の講義を綱渡りで行っていたそうです。ただ、そこで自分の得意な実験に重点を置きながら講義をしていて、そこで重力波観測を具体的に考えていったのです。「一般相対論の講義で実験に重点を置くというのは、ふつうはやらないでしょう。」とワイスさんが述べていますが、今現在でも基本的に理論屋さんの領域でしょうね。1960年代から実験を考えていたというのは、それ自体が独創と言えるんでしょうね。

こんな大物でも「やべえ、実は俺分かってねえ」って状況に陥っていたとは、私と同じではないかと(いや言い過ぎ、大きく出過ぎ)、正直、なにかホッとします。「こういう窮地は誰にでも訪れるもの」だそうです。窮地を大切にしていきましょう。

また、「不完全な結果や未熟なアイデア、粗雑な実験を、査読つきの学術誌に出してはならない」という方針でやっていたそうです。(これは私には耳が痛い。)誠に高尚ですが、やっぱり現実に研究者としてうまくやっていくという風にはいかなくなります。重力波観測は、資金がなくなってきて、学生も研究室におけなくなって、立ち消えかけてしまったようです。

しかしそのころ、すでにカルフォルニア工科大学で天体物理学者として業績を積み重ねていたキップ・ソーンさんと出会うことになります。ソーンさんはこれからやるべきデカイ仕事として、重力波に狙いを定めていたのです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

重力波は歌う [ ジャンナ・レヴィン ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2017/1/8時点)




[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

重力波・ブラックホール [ 日経サイエンス編集部 ]
価格:2160円(税込、送料無料) (2017/1/8時点)




気に入っていただけたら1クリックを
にほんブログ村 科学ブログへ

スポンサーサイト

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
気に入っていただけたら1クリックを
人気ブログランキングへ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。