とにかく逃げよう

仕事である業者に電話して「フナクラさんをお願いします」とお願いしたら、クリハラさんという方に取り次がれました。

2日連続で。

相当日本語の発音が悪いのかと思いつつ、本題です。


今日は津波の予想について。

パリティ Vol. 26, 2011-11, pp. 34-41「津波のメカニズム (高橋智幸 著)」によると、津波の高さの予想というのは沿岸に押し寄せる前の沖合の津波を観測して予測されているわけではなく、陸地で観測された地震波のみで行なっているそうです。そして、事前に10万通りを超えるシミュレーションを実施してあって、地震が発生すると、震源の位置や深さ、マグニチュードから最も近いタイプの津波を選び出しているのだそうです。

ただし、この方法はマグニチュード8程度より小さい地震には有効だけれども、マグニチュードが大きい地震では過小評価される可能性がある。東日本大震災でもそうだったし、2004年のスマトラ沖地震でも過小評価されていたとのことです。

大地震だと過小評価されてしまうというのは、予報としてはかなり問題でしょう。やはり、実際の津波を観測して沿岸での津波予想に結びつける必要がありそうです。この文献でも、それは指摘されています。波の高さを測るGPS波浪計というものがあるそうで、それをもっと沖合に設置するとか、人工衛星や海洋レーダーなどのリモートセンシング技術をもっと活用するとか、いろいろ案があるようです。

あんなでかい津波はそう滅多にあるものではないですから、予測システムが正しく機能することを確認するのが難しいと思いますが、なんとか良いシステムを作っていただきたいものです。

それにしても、津波って大抵の場合は起きても数10 cmですから、急に10 mと予想が出ても、「ほんとかよ」とか言いながら5分位家族会議してしまいそうです。さすがに数年後にもう一度大津波が来たらとりあえず逃げようと思うでしょうけど、数十年後にはみんな危機感を失っているでしょうか。逃げたけれども大したことなかった、というのが何度繰り返されても、逃げ損だと思わないように自分に言い聞かせておくことが必要でしょう。津波に限らず、しつこく逃げ続ける癖をつけておいた方がいいのかもしれません。

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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