どこにでも当てはまりそうな教訓

冷蔵庫を買いました。

今までは、お互いが独身時代に使っていた小さな冷蔵庫を2台並べていました。やはり大きい冷蔵庫はいいですね。小さいのだと、野菜がすぐ腐ってしまいますから。

ただ、買って思うことは、

「エコポイントがあったときに買えばよかった・・・」

とりあえず冷蔵庫は2つあっただけに、買い換えるのが面倒くさかったんですね。他に買いたいものもあったし。

戦略のまずさが我々らしいと思いつつ、本題です。


今日は、パリティ Vol. 26, 2011-11, pp. 28-33 「地震波形から見た震源像(八木勇治著)」より。東日本大震災(気象庁の命名では「平成23年度東北地方太平洋沖地震」と呼ぶそうです)についての記事です。

色々と科学的な解析が述べられています。2010年から30年以内にマグニチュード7.5クラスの宮城県沖地震が起こる確率は99%と予測されていたそうですが、今回のようなマグニチュード9クラスの地震は予想されていなかったようです。ページの半分位は、予測出来なかった理由と、防災のためにこれからどうすべきなのかに割かれています。その中から、一部を引用します。

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たとえば、GPSから明らかになった固着すべり分布を元に、貞観地震の震源モデルが議論されていたならば、地震学者はこの地震の規模を含めて、より正確に危機を認識できた可能性があった。他分野との共同作業には、表面的な知識の伝達に留まりやすいという特性がある。表面的な知識伝達だけでは、今回と同じ過ちを繰り返す可能性が高い。間違いをくりかえさないためには、学際的な研究の深化が必要となってくる。
・・・
巨大地震の被害予測をするさいには、分野横断的なとり組みが必要となる。このときに、分野ごとに明確なグループ分けを行い、それぞれのグループを出力と入力のみで連結するシステムでは、誤差伝播則と同じメカニズムで、あるグループの出力の不確定性が無視されることによって、他のグループにおけるクリティカルな現象の見落としが発生しやすく、想定外による被害の拡大が発生しやすい。この不確定性による被害の拡大を軽減するためには、各分野の結果や解釈のみが共有されるのではなく、各分野内でクリティカルになる現象を洗い出し、他分野の結果や解釈を含めて再検討する枠組みを構築することが急務であると感じる。学際的な取り組みの深化が必要となってくる。
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相手にとって何が重要かがわからずに結果を出しても、結局は伝わらないということなのでしょう。かなり深いことを言っているように思いますし、私も納得するのですが、どうにも具体例が思いつかなくてもどかしいです。伝言ゲームを想像すればよいのでしょうか?いや、なにか違う気がする・・・。でも、こういうのって、どこの世界にもあるんじゃないかなあと思います。

「学際的な取り組みの深化」がどうすれば成し遂げられるのか、私にはよくわかりませんが、敏腕のディレクターを置けば解決するのでしょうか?しかし、それぞれのグループの専門性が高いだけに、それらを包括的に理解している人というのはなかなかいない気がします。相手によって説明を変える位の事を徹底するだけでも、少しは変わってくるかもしれません。

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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