理屈通りでも価値あり

ミトコンドリアは緑ではないそうです。

明らかに日本語ではないのに、緑なのだろうと思っておりました。

実際には無色透明で、いろんな色に染められるのだそうです。

言葉のイメージとは恐ろしいと思いつつ、本題です。


今日は、今更のように5月のナショナルジオグラフィックの記事から。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110506002&expand&source=gnews
人工衛星に正確なジャイロスコープを搭載し、一般相対性理論から導き出される2つの力が理論予測通りであるかを検証したという実験です。

わざわざ人工衛星にジャイロスコープを積んで、1年間で角度が0.0018度だけずれることを測定するという、途方もなく精密な実験です。ほかの文献によれば、ジャイロスコープの形を製作しうる最高のレベルで球形にしたり、超伝導状態にしてジャイロスコープの自転軸に平行な磁場を発生させて超伝導量子干渉計で高感度に測るなど、豪勢な工夫が凝らされているようです。

測地線効果やフレーム・ドラッギング効果についてはよく知らないので、記事に書いてある以上のことは言えませんが、理論通りだったということなので、より相対性理論がより確固たるものになったとはいえるのでしょう。基本的な理論はここまでして正しいことを実証しているからこそ、信頼するに値するのでしょう。

もっというと、相対性理論が教科書に載っていたとしても、実証されていないものは必ずしも自明ではなく、実際にやってみる価値があるということでしょう。公表されるニュースを見ているとほとんど理論通りの結果がでて終わるので、やる必要ないんじゃないかと思われる人も多いかと思いますが。こんなに大がかりな実験ではないにしろ実際に実験している立場から言うと、理屈通りにいかないことは山ほどある様な気がします。まあ、たいていの場合は自分が論理的に導いたはずの理屈が間違っているとか、実験系に不備があったとかいうオチなのですが。ただ、体感的には基本的な理論だって絶対ではないんだろうなとは思います。

最近ニュートリノの速さが光速を超えたという実験結果が出されましたが、そんなことはあるわけないと思ってはいけないのでしょう。もちろん実験上の間違いである可能性もあるでしょうが、実験結果には真摯に向き合う必要があるのだと思います。

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バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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