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塞翁が馬

恥ずかしながら、ついこの間初めて気づきました。
プレステ3のコントローラがワイアレスであることに。

どおりでケーブルが短いと思った。

この抜けっぷりが私らしいと思いつつ、本題です。


今日は、「応用物理」の2011年9月号p. 779より。以下、要旨のみ引用します。

**************
局在プラズモンと分子結合系の物理

石原 一

金属微粒子構造近傍では入射光に比べて著しく高強度の電場を伴う局在プラズモンが発生する。この局在光電場を利用すれば分子のような反応断面積の小さな対象に光を効率よく作用させることができるため、これを利用して高感度な計測や観測、運動制御を実現するための研究が盛んになっている。最近では、単に増強場が分子に働きかける側面だけではなく、金属構造と分子が量子力学的な結合系として振る舞う点に注目することによって分子光学の新しい可能性を探求する研究も現れてきた。本稿ではこのような視点を取り入れた理論的考察を例にして、局在プラズモンを利用した分子光学の新しい可能性を議論する。
**************

なぜ今回この記事を取り上げたかというと、こんな感じのテーマで面白いことができないかなあと、以前思っていたことがあるからです。もっとも、これと同一というわけではないし、そんなにアイデアを練り上げていたわけではないですが。

あまり詳しく解説しませんが、重要なことの一つは分子の特性を、局在プラズモンというもので変えられることだろうと思います。普通、分子などを光で操ろうとしたら、分子の特性を変えられないものとして、実験系を組んでいくはずです。しかし、金属微粒子に光を照射することにより生成する局在プラズモンを使うと、操りやすいようにうまいこと特性をかえつつ、分子などを操作できるんじゃないか?それは面白そうだと思えるわけです。

雇われの身の私は、今はこの記事とは直接関係のないテーマの研究のために雇われていて、なかなか好き勝手にはテーマを選べないわけです。研究者は好きなことを自由にやっていると思われる人は多いでしょうが、必ずしもそうでもないと思います。とはいえ、雇い主から降ってきたテーマに対して、「それやってみるか」と思ってやっているわけだから、いやいややっているというわけでもないですが。

研究のテーマは独創的でなければいけないわけだから、上から降ってきたテーマを従順にやっているなんて軽蔑されそうですけどね。とはいえ、テーマを考え出すといっても、自分の知識と経験と思考からしか出てきませんからねえ。やっていれば新しい重要なテーマが見えてきたりもしますから、それ自体が不幸せとは思いません。派生したテーマにも手を出せるくらいの少しの自由があれば、良い研究ができそうな気がします。

iPS細胞の発見で有名な山中先生も「塞翁が馬」だと言っておられます。
http://homepage2.nifty.com/KTC/lib/ktc68.pdf
それにしてもこの先生、講演がうまいなあ。

取り上げた記事とは全然関係のない方向に進んでしまいましたが、
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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