紙をまるめて最先端

午前中にフットサルをしに行って、家に帰ってシャワーを浴び、使った服などを洗濯機にかけ、満を持して作り置きしたカレーを食べようとしたら、カビだらけでした。

湿度恐るべし。

ショックに打ちひしがれつつ、本題です。


今日はPhysics TodayのPhysics Updateから、”What’s inside a crumple ball?” (くしゃくしゃのボールの中はどうなっているの?)から。
http://www.physicstoday.org/daily_edition/physics_update/what_s_inside_a_crumpled_ball

題名の通り、くしゃくしゃに丸めた紙の中がどうなっているのかを調べたというお話です。夏休みの自由研究のようなテーマに見えますが、X線CTで中の状態を観測するなど、やっていることはかなり本格的です。リンク先に掲載されている画像は、何枚かの紙をくしゃくしゃにまるめたものを輪切りにした図だそうです。個々の紙は非対称にくしゃくしゃになっているのに、質量や方位(?)や曲率はほぼ完ぺきに一様で等方的なのだそうです。さらに、今回はくしゃくしゃになった後の紙を調べたけれども、今後はくしゃくしゃになる過程を調べてみたいと思っていて、光を用いた手法で画像化しようと考えているそうです。

「それが何の役に立つのですか?」とは、一般の方が科学技術の研究に対してきまって投げかける素朴な質問で、実は研究者にとっては返答に困る場合もあるのですが、そんな研究者のはしくれの私ですら「何の役に立つのですか?」と聞いてみたくなってしまいます。また、業界人としては、どうやって研究費を獲得しているのだろうと下世話なことを考えてしまいます。でも、きっとやっている本人に聞いたら、くしゃくしゃ紙のウンチクをいやというほど語ってくれるのでしょう。

もし、これを読んで下さった人の子供が、夏休みの自由研究などでくしゃくしゃに丸めた紙がどうなっているかを調べるんだと言い出すような偶然があったとしたら、「そんなんじゃなくて、もっと他にないの?」と言わないで、やらせてあげましょう。ものすごいセンスの持ち主かもしれません。

気に入っていただけたら1クリックを
にほんブログ村 科学ブログへ


スポンサーサイト

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

FC2カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
気に入っていただけたら1クリックを
人気ブログランキングへ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード