2つの顔

妻にだしこんぶを買ってきてと言われて、こんぶだしを買ってしまいました。

クマ並の知能の私には難しすぎます。

せっかく買い物したのにちょっと凹みつつ、本題です。

今日は、「ナショナルジオグラフィックニュース」から。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2009121608&expand
以下、引用します。

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土星の衛星イアペトゥスの2つの顔

この2枚の写真は、いずれも土星の衛星イアペトゥス。左の写真で暗く見える部分は影ではない。公転の進行方向に向いた半球が、もう片方の半球よりもかなり暗く見えるのだ。最新の研究によると、その原因は氷の移動と濃い赤色のちりの組み合わせにあるという。

 イアペトゥスが2つの顔を持つに至ったメカニズムはおよそ300年にわたって謎とされてきたが、その謎を解く鍵を示す2つの研究が発表された。それによると、まず進行方向の半球では、外部からの物体、おそらくほかの衛星か最近確認された土星のリングから流入したちりによって地表面の色が濃くなる。そのために太陽光線の吸収量が増えて気温が上昇し、赤道付近の氷の昇華が生じる。昇華して気体になった氷は、ちりの積もっていない低温の両極地と、進行方向と反対側の半球で再び氷になる。一方、氷が消失した進行方向の半球の地表の色はさらに濃くなる。イアペトゥスの地表面の鮮明なコントラストは、このような“フィードバックループ”によって維持されていると考えられる。
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面白いものですねえ。イアペトゥスという土星の衛星は、進行方向の半球がもう片側より暗く見えるのです。ほかの文献(パリティ、Vol.25 No.03, p.48)によると、どうやらカッシーニ・ホイヘンス土星探査機による赤外線のデータなどを使って調べたようです。いくら不思議とはいえ、また、これだけが目的じゃないんでしょうけど、土星に探査機まで飛ばして調べているんだから、凄いものです。

謎を解く鍵は土星のリングか他の衛星から来たチリと、氷の昇華だそうです。要するに、チリの積もったところで太陽光線をより多く吸収して温度が上昇し、気化した氷が両極地と反対側の半球に移動していって再び氷になる。ということで、半球にはチリが積もって濃い色(暗い色)になり、もう片側は氷なので明るくなるとのことです。

これまたもうひとつの文献に書いてあるのですが、イアペトゥスの回転周期は79日で、その間にチリの温度は129 Kに達していると考えられるようです。これに対して低温の方は113 Kとのことですから、わずか16度の差ですか。これによって、氷分子が数百kmの距離を弾道的に運ばれている可能性があるとのことです。大自然の神秘なんでしょうなあ。ちょっとしたことで、大きな環境の変化に繋がるということでしょうか?地球と比較しても仕方がないかもしれないけれど、地球は絶妙なバランスで保たれているんでしょうなあ。

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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

バラッくま

Author:バラッくま
色々あったのち東京深川在住の科学技術系の研究者。
クマに似ている。最近はカピバラにも似ている。
専門: 量子エレクトロニクスなど。
休みのときは、(有休を取ってまでして)落語、スキューバダイビング、スポーツ観戦(相撲など。両国が近いのでうれしい。)、音楽鑑賞などを少しずつ。

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